氷上の最速を目指す二枚看板 森重航と新濱立也が男子500メートルに挑む
氷上最速へ二枚看板 森重と新濱が男子500メートル挑戦 (13.02.2026)

氷上の最速を目指す二枚看板 森重航と新濱立也が男子500メートルに挑む

2026年ミラノ・コルティナオリンピックのスピードスケート男子500メートル競技が14日に開催される。日本からは森重航(25歳)と新濱立也(29歳)の二枚看板が出場し、氷上最速の座をかけて激しい戦いを繰り広げる。両選手はともに北海道別海町の「別海スケート少年団白鳥」出身で、日本勢としては1998年長野五輪の清水宏保以来、2人目となる金メダル獲得への期待が高まっている。

技巧派の森重航とパワー型の新濱立也

森重航は滑らかなカーブワークで加速する技巧派のスケーターとして知られる。前回の北京五輪では初出場ながら銅メダルを獲得し、その実力を世界に示した。一方、新濱立也は183センチの長身を生かしたパワー型で、33秒79という日本記録を保持する爆発力は随一だ。両選手は異なるスタイルを持ちながら、ともに世界のトップレベルで戦える能力を備えている。

逆境を乗り越えての挑戦

しかし、両選手の歩みは順調ではなかった。新濱は2024年に腰椎骨折を負い、昨春には交通事故で頬や顎を骨折するなど、重なる怪我に苦しんだ。その影響で今シーズンのワールドカップでは上位争いに絡めていない状況が続いている。それでも新濱は「追われる立場より、追う立場の方が強い」と語り、北京五輪で20位に沈んだ雪辱を晴らすため、静かに闘志を燃やしている。

森重も昨年12月に2シーズンぶりのワールドカップ表彰台をマークしたが、1月下旬に左膝を負傷するアクシデントに見舞われた。今大会では11日の男子1000メートルで24位と不安を残す結果となったが、「自分らしい、攻め切ったレースでゴールしたい」と挽回を期している。両選手とも怪我や挫折を乗り越え、この大舞台に臨んでいるのだ。

日本短距離陣の誇りを胸に

森重と新濱は、日本短距離陣の誇りを胸に、一瞬に全てを懸ける覚悟でレースに臨む。両選手の活躍は、日本のスピードスケート界に新たな歴史を刻む可能性を秘めている。ミラノ・コルティナ五輪の男子500メートルは、氷上の最速を決めるだけでなく、二人の選手の不屈の精神と成長の物語でもある。ファンや関係者は、両雄の熱い戦いに注目している。