明石市、花火大会再開の可能性を本格調査 2001年歩道橋事故後初の検討
兵庫県明石市は、市内で大規模な花火大会を安全に開催するための可能性調査の結果をまとめました。これは2001年7月に発生した歩道橋事故で11人が死亡した後、大規模な花火大会が開催されていない状況を受けての初めての本格的な検討となります。
市議会の請願受け外部委託で実施
調査は、2023年12月に市議会が市民団体からの再開に向けた調査研究を求める請願を採択したことを受けて、外部に委託して実施されました。打ち上げ花火計3000発を条件に、会場を1か所に集中させる場合と4か所に分散させる場合の2パターンに分けて、警備体制や地元住民への影響、経費などの課題が詳細に整理されました。
1か所開催の場合の課題
1か所開催の候補地として、市中心部の市役所周辺と市西部の二見人工島の2か所が検討され、12万人の来場を想定しています。
- 市役所周辺:会場が手狭で4万人強の収容が限界とされ、終了後の段階的な退場対策が必須と指摘。
- 二見人工島:会場近くの山陽電鉄の駅が逼迫する可能性が高いと懸念されています。
4か所分散開催の場合の課題
4か所分散開催では、市役所周辺と3港周辺を会場とし、約10万~12万人の来場を見込んでいます。
- 市役所周辺では、終了後の安全対策が大きな課題。
- 残る3港では、会場出入り口が少なく、一斉退場時に混乱が生じる恐れがあるとされました。
経費面と安全対策の課題
花火大会の開催経費は、4か所分散開催が1億1100万円、1か所開催では市役所周辺が8418万円、二見人工島が5437万円と試算されています。しかし、今回の調査では県警や海上保安庁との協議が行われておらず、安全対策の強化により経費がさらに増加する可能性が指摘されています。
市議会での議論と今後の方針
市は3月6日の市議会総務委員会で調査結果を報告。委員からは「安全を確保しつつ、一歩踏み出すことも必要」といった前向きな意見が出る一方、「郷土愛を育むためには花火でないとだめなのか」など慎重な意見も交錯しました。
明石市の久保井順二政策局長は、「調査結果をしっかり検討し、議会の意見を踏まえてどうするか改めて報告したい」と述べ、今後の対応を検討する姿勢を示しています。2001年の悲劇から24年、花火大会再開への道のりは依然として課題が山積している状況です。



