山口県秋吉台の山焼きで男性死亡、市長が陳謝し安全管理の検証を約束
秋吉台山焼きで男性死亡、市長が陳謝し検証を約束

山口県秋吉台の伝統行事で悲劇、男性が死亡し市長が陳謝

山口県美祢市の秋吉台で、春の訪れを告げる恒例の山焼きが行われた14日、参加した男性1人が死亡する痛ましい事故が発生しました。これを受け、同県美祢市秋吉台山焼き対策協議会(会長・篠田洋司市長)は同日、市役所で緊急記者会見を開き、事故の経緯を説明するとともに、深い反省の意を示しました。

過去の教訓を踏まえた安全対策も及ばず

市によると、この日の山焼きには消防団員約200人と消防職員約35人、さらに地域住民らが参加し、総勢約1000人態勢で実施されました。消防関係者は延焼防止と消火活動に従事し、大規模な伝統行事として約4000人の観光客が訪れる中での作業となりました。焼かれた面積は約1140ヘクタールに及び、春の風物詩として地域で親しまれてきた行事でした。

しかし、2017年2月の山焼きでは1人が焼死する事故が起きており、その教訓から安全管理の見直しが図られていました。事故後、火入れ作業には複数人で対応することなどを盛り込んだ新たな安全マニュアルが作成され、今回の行事でもその手順に従って実施されたとされています。

市長が陳謝し、徹底的な検証を約束

記者会見で篠田市長は、「重く受け止め、深くおわびしたい」と述べ、遺族や関係者への謝罪の意を表明しました。さらに、「マニュアル通りに実施されたと思っているが、検証する必要がある」と語り、事故の原因究明に向けた調査の重要性を強調しました。

今後の対応については、「まずは現場で何が起きたのかを調査し、次のステップに進みたい」と述べ、詳細な検証を通じて再発防止策を講じる方針を示しました。この事故は、伝統行事における安全管理の難しさを浮き彫りにするとともに、地域社会に大きな衝撃を与えています。

秋吉台の山焼きは、春の訪れを祝う文化的な行事として長年続けられてきましたが、2度目の死亡事故となったことで、その存続や安全対策の在り方について議論を呼ぶ可能性があります。関係者は、悲劇を繰り返さないための徹底した対策が求められています。