岐阜県内一般道での後部座席シートベルト着用率は62.9%、全国3位の高さを維持
日本自動車連盟(JAF)は、2025年のシートベルト着用状況調査の結果を公表しました。それによると、岐阜県内の一般道における後部座席のシートベルト着用率は62.9%で、前年の61.5%からわずかに上昇しました。一方、高速道路では85.8%となり、前年の90.1%から低下しています。後部座席でのシートベルト着用は2008年に義務化されていますが、運転席や助手席と比較して着用率が低い傾向が続いています。
調査の詳細と全国的な位置づけ
この調査は、シートベルト着用の促進を目的として、JAFが警察庁と共同で実施したものです。2025年10月6日から11月7日にかけて、全国の一般道781か所と高速道路など104か所で行われました。岐阜県内の一般道では、運転席の着用率が99.3%とほぼ全員がシートベルトを着用している一方で、後部座席では62.9%に留まっています。高速道路でも同様に、運転席99.6%に対し、後部座席は85.8%でした。
しかし、他の都道府県と比較すると、岐阜県内の一般道での後部座席シートベルト着用率は全国で3位の高さとなっています。2022年と2024年には全国トップ、2021年には全国2位を記録しており、着用率の高さが継続していることが特徴です。
スクールセーフティ事業の成果と専門家の見解
JAF岐阜支部のセーフティアドバイザーである中村眞治さん(62歳)は、この高い着用率の背景には、同支部が県と2007年度から実施している「スクールセーフティ事業」の成果が大きいと指摘しています。この事業では、小学生などを対象に、シートベルト効果体験車を使用して時速5キロの疑似衝突を体験してもらいます。2025年度には県内30か所以上で実施され、子どもたちが家庭でこの体験を話題にすることで、大人を含めたシートベルト着用意識の向上につながっているとされています。
中村さんは、「万が一の事故に備え、自分の体や命を守るために、シートベルトを正しく着用してほしい」と強く呼びかけています。
時速5キロの衝撃体験レポート
記者がJAFのシートベルト効果体験車に乗り、時速5キロの疑似衝突を体験しました。場所はJAF岐阜支部(岐阜市六条江東)の駐車場で、大型トラックの荷台に設置された装置を使用しました。運転席部分に座り、シートベルトをしっかり締めた状態で、レバーを引くと前方に動き出し、壁に衝突しました。
ゆっくりとした速度にもかかわらず、衝撃は大きく、体が前のめりになり、シートベルトが強く食い込む感覚がありました。この体験から、普段の運転速度での衝突を想像すると恐怖を感じ、シートベルト着用の重要性が身に染みて理解できました。



