暗記のコツは「音読」、息を吐く動作が効果的と研究結果
暗記のコツは「音読」、息を吐く動作が効果的

人は息を吐いているときに効率良く暗記できる可能性があるとの研究結果を、兵庫医科大学などの研究チームが8日までに英国の科学誌で発表した。暗記時の呼吸の仕方によって、記憶を思い出す速さが変わることが明らかになった。チームは、息を吐く動作が含まれる「音読」が効果的だとし、「英単語などを声に出して覚える方法は理にかなっている」と分析している。

研究の背景

これまでマウスを用いた実験では、呼吸の仕方によって記憶力が高まったり低下したりすることが分かっていたが、人間での検証は行われていなかった。今回の研究は、その点を明らかにするために実施された。

実験方法

研究チームは、参加者30人の鼻にチューブを挿入して空気の流れを計測し、呼吸を記録しながら1秒ごとに動物や植物の画像を40枚提示した。その後、無関係な画像を混ぜた計80枚の画像を見せ、最初に見た40枚の中に含まれているかどうかを回答してもらう実験を行った。

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結果

その結果、息を吸い始めるタイミングで画像を覚えた場合と比べて、息を吐き終えるタイミングで覚えた方が、質問に対して素早く回答できることが判明した。さらに、回答する際も息を吐いている場合が最も速かった。ただし、課題の難易度が低かったためか、正答率には明確な差は見られなかった。

今後の展望

この研究は、暗記法としての音読の有効性を科学的に支持するものだ。チームは今後、より難易度の高い課題での検証や、呼吸と記憶の関連メカニズムの解明を進める方針としている。

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