夏山安全願い長野・上高地で「ウェストン祭」
山岳景勝地として名高い長野県松本市の上高地で7日、夏山シーズンの安全を祈願する「ウェストン祭」が開催されました。警察庁の集計によると、2025年7月から8月にかけての遭難件数を都道府県別で見ると、長野県は143件と全国最多となっています。参加した登山者らは、これまでに山で命を落とした人々を悼んで黙とうを捧げ、シーズン到来にあたって改めて安全対策を誓い合いました。
この祭りは、明治時代に上高地から北アルプスを訪れ、その魅力を世界に広く紹介した英国人宣教師ウォルター・ウェストン氏の功績を称える行事です。当日は、日本山岳会の会員や登山愛好家など、総勢約300人が出席し、ウェストン氏の碑に献花を行いました。また、市立安曇小学校の児童たちが合唱を披露し、式典に華を添えました。
参加者の声と市長のあいさつ
毎年この式典に参加しているという名古屋市の加藤一郎さん(78)は、「山は急に天候が変わりやすいので、対応できる装備を心がけています」と話し、安全への意識の高さを語りました。松本市の臥雲義尚市長はあいさつで、「山を満喫してもらうためにも、準備や装備をしっかりと整えて登山に臨んでもらえるような取り組みを進めたい」と述べ、登山者の安全を願いました。
ウェストン祭は、毎年夏山シーズンの幕開けに行われる伝統行事で、地域の登山文化を象徴する催しとして親しまれています。参加者たちは、美しい自然の中で安全な登山を願い、ウェストン氏の功績に思いをはせていました。



