神奈川県横浜市で1951年に発生した旧国鉄桜木町駅構内の電車火災「桜木町事故」から75年となった24日、JR東日本横浜支社の矢野精一支社長ら16人が、横浜市鶴見区の総持寺境内に建立された慰霊碑「桜木観世音菩薩」を訪れ、犠牲者の冥福を祈るとともに、事故の風化防止と再発防止への決意を新たにした。
事故の概要と教訓
桜木町事故は1951年4月24日、作業ミスにより垂れ下がった架線に電車のパンタグラフが絡まり、車両火災が発生。乗客106人が死亡、92人が負傷する大惨事となった。この事故は、その後1963年11月に同じ鶴見区で発生した「鶴見事故」(161人死亡)と並び、国鉄戦後5大事故の一つに数えられている。
慰霊碑参拝の様子
矢野支社長は慰霊碑に献花した後、「事故を風化させないため、毎年この慰霊献花を続けている。教訓を決して忘れず、お客さまが安心して利用できるよう安全確保を徹底する」と語り、安全運行への決意を示した。
また、この日は叔母を事故で失ったという川崎市宮前区の大嶽邦子さん(73)も命日の供養のために同寺を訪れ、JR関係者の慰霊献花に居合わせた。大嶽さんは「叔母は当時20歳で結婚も決まっていたと母から聞いた。JRの方々にきちんと慰霊していただき、感謝します」と述べ、関係者の献花に感謝の意を表した。
事故の歴史的意義
桜木町事故は、日本の鉄道史における重大な教訓として後世に伝えられている。JR東日本は毎年この日に慰霊献花を行い、安全対策の徹底を誓っている。同社は今後も、事故の記憶を風化させることなく、鉄道安全の向上に努める方針だ。



