尼崎JR脱線事故21年、追悼慰霊式で黙とう 107人死亡
尼崎JR脱線事故21年、追悼慰霊式で黙とう

兵庫県尼崎市で発生したJR福知山線脱線事故から、2026年4月25日で21年を迎えた。この事故では、乗客106人と運転士1人の計107人が死亡し、562人が重軽傷を負った。JR西日本は同日、事故現場近くに整備した「祈りの杜」で追悼慰霊式を執り行い、犠牲者の冥福を祈った。

事故発生時刻に合わせ黙とう

追悼慰霊式は、事故が起きた午前9時18分に合わせて実施された。JR西日本の倉坂昇治社長をはじめとする役員らが、電車がマンションに衝突した現場に向かって黙とうを捧げ、犠牲者を追悼した。

事故車両の保存施設を公開

JR西日本は昨年12月、大阪府吹田市に事故車両の保存施設を完成させた。この施設には、大破した車両の部品や乗客の遺品が保管されているが、一般には非公開となっている。今年3月末までに、犠牲者の約4割の遺族と負傷者の約1割が施設を訪れた。また、JR西日本の社員約2000人(役員や管理職を含む本社社員が中心)も見学に訪れている。

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事故の背景と教訓

事故は2005年4月25日、宝塚発同志社前行きの快速電車が、福知山線の塚口―尼崎間にあるカーブに、当時の制限速度70キロを大幅に上回る時速116キロで進入したことが原因で発生した。電車は脱線し、線路脇のマンションに衝突した。事故の背景には、ミスをした運転士に対する懲罰的な日勤教育など、JR西日本の組織風土が影響していたと指摘されている。

JR西日本は事故後、安全対策を強化し、再発防止に努めている。しかし、21年が経過した今もなお、遺族や負傷者の心の傷は癒えていない。追悼慰霊式は、事故の記憶を風化させず、安全への誓いを新たにする場となっている。

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