警視庁は11日、東京・浅草寺で観光客のリュックサックから財布を盗んだとして、いずれも中国籍で住居・職業不詳の女(47)と男(53)を窃盗容疑で現行犯逮捕したと発表した。逮捕は9日付。女は容疑を認めているが、男は「財布を盗んでいない」と否認しているという。
浅草寺周辺で相次ぐスリ被害
東京・浅草寺(台東区)周辺は国内外から多くの観光客が訪れる人気スポットで、混雑時にスリ被害が発生しやすい。警視庁によると、同寺敷地内での昨年のスリ認知件数は4件で、被害金額は計11万5千円に上る。しかし、被害に気づかないケースも多く、実際にはさらに多くの被害が発生している可能性があると指摘する。
逮捕の経緯と手口
捜査3課によると、両容疑者は9日午後1時半ごろ、浅草寺の仲見世通りで、仙台市から訪れた女性(38)が背負ったリュックから、現金約1万円などが入った財布を盗んだ疑い。女がチャックを開けて財布を抜き取り、男は折りたたみ傘で手元を隠す見張り役を務めたという。
捜査員は前日、都内の駅ホームで乗客の持ち物を物色する2人を不審に思い、尾行を開始。犯行現場で現行犯逮捕に至った。
警視庁が注意喚起
警視庁は、特に参道の店舗に気を取られたタイミングが狙われやすいと分析。捜査幹部は「リュックは体の前など、自分の見える範囲に置くようにしてほしい」と注意を呼びかけている。
観光客が多く集まる場所では、スリ被害防止のため周囲に警戒し、貴重品の管理を徹底することが重要だ。警視庁は引き続きパトロールを強化し、被害防止に努める方針。



