連合(日本労働組合総連合会)は29日、東京都渋谷区の代々木公園で第97回メーデー中央大会を開催した。会場には多くの労働者や関係者が集まり、労働環境の改善を求める声が上がった。
芳野会長、実質賃金の向上を強調
冒頭のあいさつで、連合の芳野友子会長は、今春の労使交渉(春闘)において、傘下の労働組合が実現した賃上げ率が3年連続で5%以上に達したことを報告。しかし、その一方で「実質賃金のプラス基調にはまだまだほど遠い」と述べ、物価上昇を考慮した真の賃金向上が不十分であると指摘した。その上で、企業に対してさらなる賃上げの必要性を強く訴えた。
高市首相、政府の支援策を表明
政府代表として出席した高市早苗首相は、「政府として賃上げ環境の整備に万全を期す」と述べ、物価上昇を上回る持続的な賃上げ実現に向けて協力を呼びかけた。首相は、経済成長と賃金上昇の好循環を目指す姿勢を示し、労働者と企業の双方に理解を求めた。
メーデーの歴史と連合の役割
メーデーは、労働者が結束して権利を主張する日として、日本では1920年5月に初めて開催された。以来、毎年この時期に全国各地で集会が行われている。連合は国内最大のナショナルセンター(全国中央組織)であり、約678万人の組合員を擁する。今回の大会では、賃上げ以外にも労働時間の短縮や雇用の安定など、多岐にわたる課題が議論された。



