自転車の青切符制度開始、記者がシミュレーターで「大変危険」判定を受ける
自転車青切符、記者がシミュレーターで「大変危険」

連載:フォーラム 深掘り私の運転が「大変危険」? 自転車の青切符、記者がマナーを再点検

2026年4月26日 8時00分

自転車シミュレーターを紹介する山口文知さん=2026年3月、東京都品川区

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4月に始まった自転車の反則金制度(青切符)。毎日乗る身としては内心ドキドキだ。イベントで挑戦した自転車シミュレーターでは、まさかの「大変危険」判定……。日頃の自転車マナーを点検しつつ、安心してペダルをこげる社会について考えた。

今まで通り安全運転をすれば心配ないが… 4月から自転車の交通違反への反則金制度(青切符)が始まった。記者も毎日のように自転車を使っている。青切符導入後も違反となる行為はこれまでと変わらないそうだが、自分の運転マナーにあまり自信もない。3月中旬、自転車文化センター(東京都品川区)で開催されていたイベントを訪ね、制度と心掛けについて学んだ。

会場にはクイズ形式のパネル展示もあった。「この制度の対象者は何歳から?」「青切符が交付される軽微な交通違反は何種類?」「反則金と罰金の違いは?」など。予習をして臨んだが、答えるのが難しい問題もあった。

青切符の対象は、比較的軽微な113種類の違反で、信号無視(反則金6千円)や一時不停止(同5千円)などが含まれる。違反者が反則金を納付すれば刑事罰に科されない。一方、飲酒運転など悪質性や危険性が高い違反は、引き続き、赤切符の対象になる。

イベントを主催した日本自転車普及協会のサイクルアドバイザー、山口文知さん(67)は「今まで通りに安全運転をすれば特に心配する必要はありません」と話す。しかし、交差点で信号や一時停止を守らずに走り抜けたり、歩道を徐行もせず通行したりといった危険な運転を街で目にすることは多いという。取材の間も、目の前の歩道を数台の自転車がスピードを緩めることなく走り抜けていった。

会場では、自転車シミュレーターを体験。ヘルメットを着用し、実際の道路状況を再現した画面を見ながら運転。交差点での右左折や歩行者とのすれ違いなど、様々なシーンが設定されていた。記者は慎重に運転したつもりだったが、シミュレーターの判定は「大変危険」。特に、交差点での一時停止が不十分だったようだ。山口さんは「シミュレーターでは客観的に自分の運転を評価できる。多くの人が自分の危険な癖に気づくきっかけになる」と話す。

青切符制度の導入で、自転車運転者の意識は変わるのだろうか。街で見かける自転車のマナーは依然として課題が多い。歩道を猛スピードで走る自転車、信号無視、ながら運転など、危険な行為は後を絶たない。山口さんは「ルールを守るのは当然だが、それだけでなく、周囲への配慮や思いやりが大切。自転車は車道が原則だが、状況に応じて歩道を通行できる場合もある。その際は歩行者優先の運転を心がけてほしい」と強調する。

記者も改めて自転車のルールを確認しようと思う。安全運転を心がけ、青切符を切られないように注意したい。同時に、自転車と歩行者、自動車が共存できる社会を目指していく必要がある。

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