群馬県議相沢被告が無罪主張 桐生市新庁舎入札妨害初公判
群馬県桐生市役所の新庁舎建設を巡る入札妨害事件で、あっせん収賄や公契約関係競売入札妨害などの罪に問われた同県議の相沢崇文被告(50)の初公判が20日、さいたま地裁で開かれた。被告は起訴内容を全面的に否認し、無罪を強く主張した。
検察側の冒頭陳述と被告側の反論
検察側は冒頭陳述において、相沢被告が新庁舎建設に関連する設計業務などの入札に参加した企業の従業員から、内部情報を提供した謝礼として10万円分の商品券を受け取ったと具体的に指摘した。さらに、建設工事の入札公告案に特定の共同企業体(JV)にとって有利な内容を反映させるよう強く要望したと主張している。
これに対し、被告側弁護士は「商品券は一方的に送り付けられたものであり、受け取ってもいなければ目にしたこともない」と反論。入札審査委員の氏名などの秘密事項を漏らした事実もなく、特定企業が入札で有利になるよう共謀した事実は一切ないと強調した。
弁護側は「被告は共犯者に利用されたに過ぎず、無罪であることは明らかだ」と述べ、裁判で徹底的に争う姿勢を明確に示した。
起訴内容の詳細と関連事件の経緯
起訴状によれば、相沢被告は2020年8月から12月にかけて、入札の審査委員の氏名などの秘密事項を外部に漏らし、その謝礼として10万円分の商品券を受け取ったとされている。さらに、2022年6月から7月ごろには、建設工事の入札公告案に特定のJVの要望を反映させ、同年10月に当該JVが落札するよう工作した疑いが持たれている。
この事件を巡っては、加重収賄などの罪に問われた桐生市の前副市長が昨年11月、さいたま地裁において懲役1年6月、執行猶予3年の判決を受けている。前副市長の判決は、本件の審理にも影響を与える可能性が指摘されている。
初公判では、検察側と弁護側の主張が真っ向から対立する構図が浮き彫りとなった。今後の審理では、商品券の授受の有無や入札工作に関する具体的な証拠の提示が焦点となる見通しだ。
群馬県議会議員としての立場を有する被告の刑事裁判は、地元自治体の公共事業を巡るガバナンスや透明性にも大きな関心が寄せられており、今後の判決が注目される。



