止まらないニセ警察詐欺、統計新設で実態解明へ 最新手口と対策を専門家が解説
止まらないニセ警察詐欺、統計新設で実態解明へ 最新手口と対策

警察官を装って金銭を騙し取る「ニセ警察詐欺」の被害が深刻化している。全国の警察は2026年、この犯罪を統計の新たな項目として追加し、実態解明に乗り出した。

海外拠点から偽の制服や逮捕状

2026年4月7日、カンボジアの主要メディアは「家宅捜索で、日本の警察の制服を発見」と報じた。首都プノンペンで日本人5人と中国人3人が、日本人に対する詐欺容疑で逮捕されたのだ。拠点とみられるマンションからは、日本の警察官の制服5着や偽造された逮捕状が見つかった。

同様の偽制服は、2025年以降、マレーシアやインドネシアの詐欺拠点でも相次いで発見されている。いずれも「かけ子」がビデオ電話などで本物の警察官を装うために使用していたとみられる。

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典型的な手口

大阪府警などへの取材で明らかになった典型的な手口は以下の通りだ。

  1. 聞き出し役:最初の「かけ子」が通信会社や公的機関、警察官を装い、「不正利用」や「犯罪の嫌疑」があると連絡。個人情報や資産状況を聞き出し、次の「かけ子」につなぐ。
  2. 持ちかけ役:次の「かけ子」が警察官や検察官を装い、「紙幣の調査」や「資産の保全」などと偽り、現金送付や振り込みを要求する。

SNSのテレビ電話機能を使い、偽の制服を着た「かけ子」が逮捕状を見せるケースもある。捜査関係者によると、生成AIで顔を変える「リアルタイムディープフェイク」が使われた疑いもあるという。

統計新設の狙い

これまで特殊詐欺の統計では「オレオレ詐欺」や「還付金詐欺」などと一括りにされていたが、ニセ警察詐欺の増加を受け、独立した項目として分類されることになった。警察は被害実態をより正確に把握し、効果的な対策を講じる狙いだ。

被害防止のために

警察は、電話やSNSで警察官を名乗る相手から金銭を要求された場合は、一度電話を切り、最寄りの警察署や警察相談ダイヤル(#9110)に確認するよう呼びかけている。また、生成AIによる偽の映像や音声に惑わされないよう、注意を促している。

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