福島市の住宅街で2日朝、男女4人がクマに襲われ重軽傷を負った事件で、市は4日、近くの事業所に潜伏していたクマが敷地外へ移動したと発表した。鍵がかかっていた窓を自ら開けて逃げたとみられ、その後の行方は分かっていない。福島県警が警戒を続けているが、新たな人的被害は確認されていない。
クマの行動と被害の詳細
クマは2日午前6時半頃、JR福島駅の北西約3キロの市街地で、20~80歳代の男女4人に襲いかかり、重軽傷を負わせた。その後、同市笹木野にある電子機器製造販売会社の工場内に侵入した。
市によると、3日午後10時45分頃、警戒中の警察官が敷地内を移動するクマを目撃。その後、別の警察官が会社の西門を越えて敷地外に出るクマを確認した。工場南側の窓はクレセント錠で施錠されていたが、外されており、網戸も破られていたという。クマが自ら鍵を操作した可能性が高いとみられる。
市長の見解と今後の対策
4日に記者会見した馬場雄基市長は「極めて知能が高いクマだ。全力で安全確保に努める」と述べ、市民に警戒を呼び掛けた。市はパトロールを強化し、クマの捕獲に向けた対策を進めている。
今回の事件は、市街地でのクマ被害の深刻さを改めて浮き彫りにした。専門家は「クマが施錠された窓を開ける行動は極めて異例で、学習能力の高さを示している」と指摘する。住民からは不安の声が上がっており、市は注意を促すチラシを配布するなど、情報提供に努めている。
福島県警は、クマの目撃情報があればすぐに通報するよう呼び掛けている。クマの行方は依然として不明で、引き続き警戒が必要だ。



