2026年5月4日午前8時ごろ、北海道月形町の篠津山霊園で、墓石58基が倒されているのを、町から霊園の管理を委託されている事業団の職員が発見した。町役場から駐在所に通報があり、岩見沢署が器物損壊事件として捜査を開始した。
事件の概要
倒されていたのは、霊園内にある囚人墓地の1区画内のすべての墓石で、計58基に及ぶ。事業団の職員が前日3日午後5時ごろに退勤した際には異常は確認されなかったという。警察は、何者かが故意に墓石を倒した可能性が高いとみて、現場の状況や周辺の防犯カメラの映像などを分析している。
囚人墓地の歴史的意義
この墓地は、明治時代に開設された樺戸集治監(現在の月形刑務所の前身)の囚人たちが眠る場所である。樺戸集治監は、北海道の開拓初期に重要な役割を果たした刑務所で、多くの囚人が過酷な労働に従事した。囚人の中には、北海道の道路開拓などに従事し、命を落とした者も少なくない。彼らの墓は、北海道の歴史を語る上で貴重な文化財として認識されている。
今回の事件は、地域の歴史や文化に対する冒涜行為として、地元住民の間で衝撃と怒りが広がっている。警察は、犯人の特定と動機の解明を急いでいる。



