被爆13歳少女の遺骨返還、遺髪DNA鑑定で78年ぶり身元判明 広島市が遺族に引き渡し
被爆13歳少女の遺骨返還、DNA鑑定で身元判明 広島

被爆13歳少女の遺骨、78年ぶりに遺族の元へ 遺髪DNA鑑定で身元判明

広島市は2026年3月22日、13歳で被爆して亡くなり、平和記念公園内の原爆供養塔に長年安置されていた梶山初枝さんの遺骨を遺族に正式に引き渡した。この歴史的な返還は、昨年初めて実施された遺髪のDNA型鑑定によって初枝さんの身元が科学的に確認されたことを受けて実現した。

DNA鑑定で78年の謎が解明

初枝さんは1945年8月6日の原爆投下後に消息不明となり、その遺骨は原爆供養塔に安置されていた。しかし長年にわたり、正確な身元が判明しない状態が続いていた。昨年、広島市が初めて実施した遺髪のDNA型鑑定により、初枝さんの身元が科学的に証明されるという画期的な進展があった。

おいの修治さん(60)は遺骨を受け取った際、「やっと迎えに来ることができた。確かな証拠で初枝と証明されたことは何にも代えがたい喜びだ」と涙ぐみながら語った。78年もの歳月を経て、家族が確実な証拠をもって初枝さんを迎え入れることができた喜びがにじみ出ていた。

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90代の妹が感動の対面

初枝さんの妹である美智子さん(90代)は、原爆供養塔の前で広島戦災供養会の畑口實会長から遺骨と遺髪を受け取った。美智子さんは「胸がいっぱいだ。(初枝さんは)いつも勉強していた」と感慨深げに語り、幼い頃の思い出を振り返った。

原爆供養塔には約7万柱の遺骨が安置されており、その大半は氏名が分かっていない。広島市は毎年、把握している情報を記載した「原爆供養塔納骨名簿」を作成し、全国に送付して情報提供を呼びかけている。

名簿誤記と照合作業

初枝さんの遺骨は長年、名簿に「鍛治山ミチ子」さんのものと誤って記載されていた。この誤記が解消されたのは、修治さんが市に照会を依頼し、美智子さんとのDNA照合が実施された結果である。

今回のDNA鑑定による身元判明は、原爆供養塔に安置される多くの無名の遺骨にとって、将来の身元特定への希望をもたらす先例となった。広島市は引き続き、遺族との再会を実現するための努力を続けていく方針を示している。

問い合わせは広島市原爆被害対策部調査課(電話082-504-2191)まで。

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