小学生の女児10人に対して性的暴行を加えたとして、強制性交致傷などの罪に問われた元病院職員、柳本智也被告(30)の控訴審判決で、大阪高裁は2026年5月11日、一審大阪地裁の裁判員裁判による無期懲役判決を支持し、弁護側の控訴を棄却した。
裁判長が指摘した罪の重さ
坪井祐子裁判長は判決理由で、「女児の人格の根幹を傷つける卑劣、悪質の極みだ」と述べ、有期懲役刑の範囲内にとどめるのは困難とした一審判決は不合理ではないと判断した。また、計画性があり、重い内容の性的加害が多数あるとして、「厳しい評価をせざるを得ない」と指摘した。
弁護側の主張と棄却
弁護側は、被告が被害者へ弁償したことなどを理由に、懲役20年が相当だと主張していた。しかし、高裁はこの主張を退け、検察側の求刑通り無期懲役とした一審判決を支持した。
柳本被告は、小学生女児の後をつけ住宅に侵入するなどして、複数の女児に性的暴行を繰り返していた。一審の裁判員裁判では、被害者の数や犯行の悪質性が重視され、無期懲役が言い渡されていた。



