福岡県久留米市にある久留米市美術館で、開館10周年を記念した特別展が開催されています。この美術館は、ブリヂストンの創業者である石橋正二郎が開設した石橋美術館を前身としており、現在は市が運営しています。
特別展「美の新地平―石橋財団アーティゾン美術館のいま」
特別展のタイトルは「美の新地平―石橋財団アーティゾン美術館のいま」で、5月24日まで開かれています。展示作品はすべてアーティゾン美術館(東京、旧ブリヂストン美術館)の所蔵品で、久留米市出身の青木繁の代表作であり国の重要文化財に指定されている「海の幸」など、約80点が公開されています。これらの作品は、現在の所蔵先から「里帰り」した形となります。
展示内容の詳細
展示作品には、久留米にゆかりのある画家の作品や、国内外の抽象絵画が含まれています。4月7日からは、尾形光琳の重要文化財「孔雀立葵図屏風」も展示に加わりました。森智志学芸員は、「石橋美術館時代からのファンも初心者も楽しめる展示になっている」と来館を呼びかけています。
石橋美術館から久留米市美術館への変遷
石橋美術館は1956年に石橋正二郎が市に寄贈して開館しました。1977年からは石橋財団(東京)が運営していましたが、2016年に市運営として再スタートを切りました。その際、石橋美術館で保管されていた作品は、現在の石橋財団アーティゾン美術館に移されました。
今回の特別展は、久留米市美術館の10周年を記念するとともに、石橋財団アーティゾン美術館のコレクションの魅力を紹介する機会となっています。地元久留米にとって、青木繁の「海の幸」が再び里帰りしたことは大きな話題を呼んでいます。



