東京・池袋の商業施設「サンシャインシティ」内にある「ポケモンセンターメガトウキョー」で、女性店員が元交際相手の男に刺殺された事件から、26日で1カ月が経過した。警視庁への取材で、事件当日の容疑者の足取りが新たに明らかになった。防犯カメラの映像分析によると、男は朝から被害女性の自宅最寄り駅に滞在し、昼過ぎに池袋へ移動。施設への出入りを繰り返すなど、犯行の機会をうかがっていた可能性が高いとみられる。
行動が被害女性の出勤日・経路と一致
事件は3月26日午後7時15分ごろに発生。広川大起容疑者(26)=川崎市多摩区=が、春川萌衣さん(21)=八王子市=を包丁で刺殺し、自身も首を刺して死亡した。警視庁巣鴨署によると、広川容疑者は同日午前9時35分ごろ、川崎市内からJR南武線に乗車。午前10時半ごろに八王子市内で下車し、約1時間にわたり駅周辺に滞在した。春川さんは午前11時ごろ、同じ駅から電車に乗ったとみられるが、両者が遭遇した形跡は確認されていない。
広川容疑者は午後1時ごろにサンシャインシティへ到着。約30分で外へ出て、近くのネットカフェに入った。午後3時ごろに再び施設へ戻り、約20分でネットカフェに戻った。午後6時40分にネットカフェを出てサンシャインシティに入った後、ポケモンセンターへ直行。レジカウンターにいた春川さんにまっすぐ向かい、襲いかかったという。
強い殺意と計画性、動機は不明
捜査関係者によると、春川さんは広川容疑者と交際中、水曜と木曜の昼から夜までの勤務が多く、事件当日も木曜だった。凶器の包丁は柄の部分にタオルを巻き、髪留め用ゴム4本で固定。滑り止めの目的とみられ、強い殺意や計画性がうかがえる。一方、広川容疑者のスマートフォンなどからは、春川さんへの感情を記したメモや殺害予告、遺書など、動機を示すものは見つかっていない。
広川容疑者は昨年7月の交際解消後も付きまとったとして、ストーカー規制法違反容疑で逮捕された。今年1月に釈放された後も、春川さんへの執着心を持ち続けていた可能性がある。



