盲導犬利用者が東村山市長に「声かけでほっとする」と訴え、国際盲導犬の日を前に理解促進
盲導犬利用者「声かけでほっと」 東村山市長と面会

盲導犬利用者、市長に実体験を語る

4月の最終水曜日である29日は「国際盲導犬の日」に定められている。これに先立ち、東京都東村山市内で暮らす盲導犬の利用者3人が今月、渡部尚市長と面会し、盲導犬が果たす役割や、クリニックや飲食店などで入店を拒否された経験などを直接伝えた。利用者の一人である門川紳一郎さん(61)は、「私たちが必要としているのは皆さんの援助です。声をかけてくれると本当にうれしい」と述べ、周囲の理解と協力を呼びかけた。面会の様子は、門川さんが渡部市長に肘を支えてもらい、誘導のサポートを体験する場面も見られた。

門川さんは聴覚にも障害があり、もうすぐ4歳になる雄のラブラドルレトリバー「アーチ」と共に生活している。仕事からの帰宅時にアーチに指示を出すのを忘れて道に迷った際、人の気配を感じて「近くに自宅があります」と助けを求めたところ、「警察を呼びますね」と対応された経験を明かした。門川さんは「話を最後まで聞いて、分かるところまで案内してもらえたら良かった」と振り返り、適切な支援の重要性を訴えた。

同じく市役所を訪れた西岡和世さん(47)は、盲導犬への理解が広まったことで入店拒否は減少傾向にあるとしながらも、クリニックで何度も受け入れを拒まれた経験を紹介。「初診で電話するたびに『断られたらどうしよう』と不安を感じる」と語り、医療機関での理解不足を指摘した。

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熊谷淳さん(71)は、「信号待ちしているときに『青になりましたよ』と声をかけてくれると、すごくほっとする」と話し、ちょっとした声かけが大きな安心感につながると強調した。

盲導犬の役割と声かけの重要性

日本盲導犬協会によると、盲導犬の主な役割は障害物を避けることや、曲がり角や段差で止まることであり、道案内や信号機の色の判断はできない。利用者は車の音や周囲の音を頼りに信号機の色を判断しているため、声かけによるサポートが非常に有効だとしている。

また、認定NPO法人全国盲導犬施設連合会の調査では、2024年にレストランや交通機関などで盲導犬同伴を拒否された経験がある利用者は48%に上る。厚生労働省のデータによると、東京都内では昨年3月末時点で95頭の盲導犬が活動している。

今後の課題と展望

盲導犬の利用者は依然として入店拒否などの困難に直面している。今回の面会を通じて、市長は盲導犬への理解促進に向けた取り組みの必要性を認識したとみられる。国際盲導犬の日を契機に、社会全体で盲導犬とその利用者に対する正しい理解と支援が広がることが期待される。

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