憧れの制服を着て母と同じ介護の道へ 新人ヘルパー熊田羚那さん
憧れの制服を着て母と同じ介護の道へ 新人ヘルパー

母と同じ仕事への憧れ

ターコイズブルーの爽やかな制服に袖を通し、熊田羚那さん(20)は恥ずかしそうに笑った。「この制服を着て、母と同じ仕事がしたいと思っていました」。彼女は愛知県豊田市にある訪問入浴大手「アースサポート」の事業所で、新人ヘルパーとして働き始めたばかりだ。

憧れを抱いたのは、わずか4歳のころ。故郷の福島県郡山市で、母も同じアースサポートのヘルパーとして働いていた。自宅で一緒にお風呂に入ると、母は「こうやって髪を洗っているんだよ」と実演しながら、自分の仕事を誇らしげに語ってくれた。東日本大震災の日、母は訪問先で被災し、倒れた家具で手にけがを負った。それでも誰かのために奔走する姿を、羚那さんは今も鮮明に記憶している。

プロの介護士を目指して

高校で介護福祉士の資格を取得した羚那さんは、現在は大学の通信課程で学びながら現場で働いている。彼女の目標は、「あなたでいい」ではなく「あなたがいい」と言われるような介護のプロになることだ。「自分のケアで目の前の人を笑顔にしたい」と語る彼女の目は真剣そのもの。ターコイズブルーの制服が、彼女の決意を映して一層鮮やかに見えた。

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この記事は、川合道子記者が取材した。関連キーワード:社会

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