自分の意志で選挙に行ったことがなかったという愛知県春日井市のカフェ店主の男性(42)が、5月の市議補選に立候補したが落選した。彼はかつて「会ったことのない人を信用できるはずがない」と考え、政治に無関心だった。
パワハラから市民活動へ
勤務先でパワハラに遭い、脱サラした男性は、音楽や演劇に関わる市民を支える裏方にやりがいを見つけた。公共施設の使用を市側に掛け合ったが、ルールを盾に断られた。知り合った市議が一般質問で取り上げると、市の答弁は「検討します」だった。そこで、自ら市議になるしかないと思い立った。
選挙への挑戦と気づき
5月の市議補選に立候補したが落選。しかし、市民の切実な声を聞いて思いは強くなった。「1票で世の中が変わるわけないと思っていた。恥ずかしい」と振り返る。一番遠かった政治の世界を今は一番身近に感じるという。
選挙運動で朝の駅に立つと初めは無視されたが、顔なじみの女性から声を掛けられるように。次の選挙に向けて今も駅立ちを続けている。



