人工知能(AI)が社会に広く浸透し、人々の生活や仕事のあり方を変えつつある中、特に若い女性の間で生成AIが悩み相談の相手として急速に普及していることが、内閣府の消費者委員会が実施したアンケート調査で明らかになった。
10代女性の過半数が悩み相談に活用
調査によると、10代女性の52.4%が生成AIの使用目的として「悩み相談」を挙げた。これは全体の使用目的の中で2位に位置し、情報検索に次ぐ高い割合を示した。20代女性でも35.0%、30代女性で32.0%、40代女性で30.1%と、女性は30~40代でも3割を超えた。
一方、男性では最も多い30代でも29.1%にとどまり、全世代で30%未満だった。10代男性は28.2%、20代男性は27.2%、40代男性は22.3%と、いずれも女性に比べて低い数値となった。
調査の概要
アンケートは2026年2月にインターネット上で実施され、10代から70代以上の各年代の男女103人ずつ、合計1442人の生成AI利用者から回答を得た。
日常生活での使用目的(複数回答)
全体では「情報の検索・リサーチ」が76.4%で最多。次いで「文章の作成・編集」が33.9%、「悩み相談」が23.3%と続いた。年代別でも全ての年代で情報検索がトップだったが、悩み相談は10代女性で2位、20~40代女性と30代男性で3位に入った。
AIアドバイスへの信頼度
人間関係や人付き合いに関する生成AIのアドバイスについて、「とても信頼している」「ある程度信頼している」と回答した人は全体で38.6%。男女とも若年層ほど信頼度が高く、10~20代では半数を超えた。特に10代女性では63.1%に達し、最も高い信頼度を示した。
この結果は、生成AIが単なるツールではなく、心理的な支えや相談相手として若年層、特に女性の間で重要な役割を果たしつつあることを示している。今後、AIとの関わり方や依存度について、さらなる議論が必要となるだろう。



