高市早苗首相がベトナムで予定している演説案の概要が判明した。外交の柱と位置付ける「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の進化に向け、エネルギーや重要鉱物のサプライチェーン(供給網)強化と、ルールの共有、安全保障分野での連携の3点を重点に取り組むと表明する。これによりインド太平洋地域全体が強く豊かになると訴える考えだ。関係者が30日、明らかにした。
FOIP提唱から10年、状況の変化を指摘
2016年に当時の安倍晋三首相がFOIPを提唱してから10年が経過したことを踏まえ、各国を取り巻く状況は大きく変わったと指摘。地政学的な競争の激化や技術革新、国際秩序の変化に対応するため、各国が経済や社会、安保面で自律性や強靱性を身につけることが欠かせないと強調する見通しだ。
供給網強化の具体例
供給網強化の具体例として、中東情勢の悪化を受けて日本がアジア各国の原油確保を後押しするため開いた緊急オンライン会合に言及。各国に金融支援や円借款を行う初の案件として、ベトナムにある製油所の原油調達への支援を検討する考えを示す方向だ。
首相は演説で、インド太平洋地域の平和と繁栄を実現するため、日本が主導的な役割を果たす決意を表明するとみられる。また、ASEAN諸国をはじめとするパートナー国との連携強化を呼びかけ、地域全体の結束を訴える予定だ。



