H3ロケット、8月にも本格運用再開へ 6月10日に試験機打ち上げ
H3ロケット、8月にも本格運用再開へ 6月10日に試験機

政府と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、打ち上げ失敗により運用を停止している国の基幹ロケット「H3」について、早ければ2026年8月にも本格運用を再開する方向で調整していることが明らかになった。8月以降は、約2カ月おきに政府所有の人工衛星や探査機を搭載し、H3の本格的な運用再開を目指す。

6月10日に試験機打ち上げ

JAXAは24日、H3ロケット6号機を6月10日に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げると発表した。この6号機は、主エンジン3基に対し補助ブースターがない「30形態」と呼ばれる機体で、製造コストの低さが特徴だ。H3ロケット8号機が昨年末に失敗する以前から、2026年度中の打ち上げが予定されていた。

打ち上げ時間帯は午前9時53分から11時52分の間で、予備期間は6月30日まで。8月以降の本格運用に先立ち、試験機としてダミー衛星を搭載し、飛行データを収集する。これにより、昨年末の失敗原因が想定通りかどうかを検証する。

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8号機の失敗とみちびき計画

H3ロケット8号機は昨年12月22日、種子島宇宙センターから打ち上げられたが、第2段エンジンの燃焼が予定より早期に停止。搭載していた準天頂衛星「みちびき」5号機を予定軌道に投入できず、打ち上げは失敗し、みちびき5号機も喪失した。準天頂衛星みちびきは「日本版GPS(全地球測位システム)」と呼ばれ、現在7機体制を目指している。

原因として、衛星と機体の接続部分に問題があった可能性が指摘されているが、詳細な調査は継続中だ。政府とJAXAは、6号機の試験データを活用し、再発防止策を徹底した上で本格運用に移行する方針。

今後のスケジュール

8月以降の打ち上げでは、準天頂衛星「みちびき」7号機を搭載する予定。さらに、その後も約2カ月ごとに政府衛星や探査機を打ち上げ、H3の信頼性向上と運用実績を積む計画だ。H3ロケットは、日本の宇宙開発における基幹ロケットとして、国際競争力の強化や安全保障面でも重要な役割を担っている。

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