来日中のエジプトのバデル・アブデルアティ外相は4日、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見を開き、米国とイランの戦闘終結に向けた交渉について見解を示した。同氏は「単独で調停できる国はない。我々は協力し合う必要がある」と述べ、早期合意を働きかけるための多国間協力の重要性を強調した。
軍事的解決は事態を悪化させる
アブデルアティ氏は、米国とイラン、さらにイスラエルの軍事行動が中東の不安定化を引き起こしているとの認識を示した。その上で「軍事的な解決策は事態を複雑にし、逆に現地の状況を悪化させる」と警告し、武力に頼らない外交的解決の必要性を訴えた。
中東の安全保障体制構築に向けて
同氏は中東地域の安全保障体制を確立するためには、「中東諸国の懸念や意見を無視することは誤りだ」と主張。地域全体の声を反映した枠組み作りが不可欠であると述べた。
日本外交への期待
アブデルアティ氏は日本外交の役割について、「日本は米国やイラン、湾岸諸国と良好な関係を築いている」と高く評価。その上で「平和的解決を推進するためには、(米国との)強固な関係を活用することが重要だ」と述べ、日本が持つ独自の外交チャネルを活かした仲介役への期待を示した。
エジプトは中東地域で歴史的に調停役を担ってきた国の一つであり、今回の発言は多国間での協調的な取り組みの必要性を改めて強調するものとなった。今後の米イラン交渉の行方に注目が集まる。



