中東情勢で生活必需品の不足不安を感じる人が82%に 朝日新聞世論調査
朝日新聞社が2026年4月18日と19日の両日に実施した全国世論調査(電話)において、中東情勢の影響で生活に必要なものが不足する不安をどの程度感じるかという質問に対し、「大いに感じる」が38%、「ある程度感じる」が44%となり、合わせて82%の人が何らかの不安を「感じる」と回答したことが明らかになりました。
女性の不安が顕著に 現在の暮らしに余裕がある層でも72%が不安
調査結果を詳細に分析すると、「大いに感じる」と答えた人は男性33%に対し女性は43%と、10ポイントの差が開いており、女性の方が中東情勢による生活必需品不足への不安が強い傾向が浮き彫りになりました。さらに、現在の暮らし向きを「どちらかといえば余裕がある」と回答した層においても、「大いに感じる」が23%、「ある程度感じる」が49%で、合わせて72%が不安を「感じる」と答えています。これは、経済的に余裕があると自認する人々の間でも、中東情勢の先行きに対する懸念が広く浸透していることを示唆しています。
政府の対応と世論の乖離 節約や省エネの呼びかけも
この調査結果は、中東情勢の緊迫化が日本国内の市民生活に直接的な影響を与える可能性について、多くの国民が敏感に反応している実態を反映しています。経済産業省の赤沢亮正経済産業相は先日、中東情勢の影響が懸念されるシンナーなどの供給体制について会見で説明を行いましたが、政府の対応と国民の不安感の間に隔たりがあることが窺えます。世論調査では、生活必需品の不足不安に加えて、節約や省エネ対策を呼びかける声も上がっており、市民レベルでの備えや意識の高まりが指摘されています。
中東地域の情勢不安は、エネルギー価格の高騰や物流の混乱を通じて、日本における日用品の価格上昇や供給不足を引き起こすリスクが指摘されています。今回の世論調査は、そうした国際情勢の変化が国内の生活基盤に与える影響について、国民の間で強い関心と警戒感が広がっていることを如実に示す結果となりました。今後の政府の政策対応や情報発信が、国民の不安を軽減する上で重要な役割を果たすことが期待されます。



