ペルー、米国製戦闘機F16の購入を次期政権に先送り バルカサル大統領が決定
ペルーの急進左派であるバルカサル大統領は、米国製戦闘機の購入に関する重要な決定を見送り、次期政権にその判断を委ねる方針を明らかにしました。この動きは、米国との外交関係に緊張をもたらす可能性が指摘されています。
バルカサル大統領の決断とその背景
バルカサル大統領は、2026年4月17日に地元ラジオ局の取材に対し、米国からの戦闘機購入の是非について、次期大統領が決定すべきだと説明しました。同大統領は、戦闘機購入を「優先事項ではない」と強調し、代わりに水道や電力などのインフラ整備に資金を投入する必要性を訴えました。
地元紙の報道によると、ペルー国防省は同日、F16戦闘機12機の購入契約を結ぶ予定でしたが、直前にキャンセルされた経緯があります。バルカサル氏は、7月の新大統領就任まで暫定的に大統領職を務めており、この決定はその限られた任期における政策判断の一環と見られています。
米国側の強い反発と関係悪化の懸念
この決定に対し、米国のナバロ駐ペルー大使は強い不満を表明しました。大使は、「不誠実な態度を取って米国の国益を損ねた場合、あらゆる手段を講じる」と述べ、両国関係の悪化に発展しかねない状況を示唆しました。
AP通信が18日に報じた内容によれば、この戦闘機購入計画の見送りは、米国との軍事的・経済的連携に影響を及ぼす可能性があり、国際的な注目を集めています。ペルーと米国は長年にわたり緊密な関係を維持してきましたが、今回の決定はその枠組みに揺らぎをもたらす要素となっています。
今後の展望と影響
この決定の影響は多方面に及ぶと予想されます:
- 外交関係:米国との二国間関係が悪化するリスクがあり、今後の交渉や協力に影を落とす可能性があります。
- 国内政治:バルカサル大統領の急進左派としての立場が、国防政策において明確に示され、次期政権への引き継ぎが焦点となります。
- 地域情勢:中南米における安全保障の動向に影響を与え、近隣諸国の対応にも注目が集まっています。
バルカサル大統領は、インフラ整備を優先する姿勢を堅持しており、この決定がペルーの国内開発にどのように寄与するかが今後の課題です。一方で、米国側の対応次第では、国際的な波紋が広がることも懸念されています。



