カンボジア旧野党元党首、二審も禁錮27年 国家反逆罪で有罪確定
カンボジア旧野党元党首、二審も禁錮27年

カンボジア旧野党元党首、二審も禁錮27年 国家反逆罪で有罪確定

カンボジアで政府転覆を図ったとして国家反逆罪に問われた旧最大野党、カンボジア救国党の共同創設者で元党首、ケム・ソカ氏(70歳)の二審判決で、首都プノンペンの高等裁判所は30日、禁錮27年とした一審の判断を支持した。この判決に対し、欧米諸国は野党への弾圧だとして厳しく批判している。

ケム・ソカ氏側は一貫して無罪を主張しており、一審では陳述時間が制限されたと訴えていた。同氏は判決公判に出廷したが、発言はなかった。カンボジアの司法制度は三審制であり、被告側は最高裁判所に上告する権利を有している。

一審判決の内容

2023年3月の一審判決では、ケム・ソカ氏が2010年から2017年にかけて外国勢力と共謀し、国の平和と安定を危うくしたと認定された。検察側は、同氏が外国勢力と協力して政府を転覆させようとしたと主張していた。一審のプノンペン地方裁判所は、これらの行為が国家反逆罪に当たると判断し、禁錮27年の刑を言い渡していた。

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ケム・ソカ氏は2017年に逮捕され、その後長期間にわたって拘束された。彼はカンボジア救国党の共同創設者であり、2013年の総選挙で同党が躍進した後、政府との対立を深めた。同党は2017年に最高裁判所の命令で解散させられ、多くの幹部が国外に亡命した。

国際社会の反応

欧米諸国は今回の判決について、カンボジア政府による野党弾圧の一環だと非難している。米国国務省は声明で「この判決はカンボジアの民主主義と人権に対する深刻な打撃だ」と述べ、同国政府にケム・ソカ氏の即時釈放を求めた。欧州連合(EU)も「司法の独立が損なわれている」と懸念を表明した。

一方、カンボジア政府は、同氏の裁判は国内法に基づいて公正に行われたと主張しており、国際社会の批判を退けている。フン・セン前首相率いる政権は、長年にわたり野党や市民社会に対する弾圧を強めており、国際的な批判が高まっている。

ケム・ソカ氏の弁護団は、最高裁判所への上告を検討していると述べている。同氏の支持者らは、今回の判決に抗議するため、プノンペンの裁判所前で集会を開いたが、当局によって解散させられた。

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