西アフリカ・マリで25日、首都バマコの空港や中部、北部の複数都市を標的とした武装集団による大規模な攻撃が発生した。AP通信が報じたところによると、マリの軍事政権は即座に反撃に転じ、「状況は制御下にある」と説明している。
攻撃の詳細と背景
マリでは長年にわたりイスラム過激派や反政府勢力の活動が続いており、治安改善が喫緊の課題となっている。今回の攻撃による被害状況は明らかになっていない。国際テロ組織アルカイダ系の「イスラムとムスリムの支援団」(JNIM)は、遊牧民トゥアレグ人の反政府武装勢力と共同で攻撃を実施したとする犯行声明を発表した。
過去の類似事件
JNIMは2024年にも首都の空港などを襲撃し、少なくとも70人を殺害する事件を起こしている。マリでは2020年以降に2度のクーデターが発生し、権力を掌握した軍政はテロ対策で駐留していたフランスの部隊を撤退させた。安全保障面ではロシアと協力関係を築いているが、治安の回復には至っていない。
今後の見通し
今回の攻撃は、軍政の治安政策に深刻な疑問を投げかけるものだ。国際社会はマリの安定化に向けた支援を模索しているが、過激派の活動は依然として活発であり、事態の収束には時間がかかるとみられる。



