低コストで人気沸騰、eMAXIS Slimシリーズの秘密
低コストで人気沸騰、eMAXIS Slimシリーズの秘密

国内の投資信託市場において、純資産総額が10兆円を超えるファンドは、三菱UFJアセットマネジメントが提供する「eMAXIS Slim」シリーズの全世界株式(オール・カントリー)と米国株式(S&P500)のわずか2本だけです。第3位のファンドは4兆円にも満たない水準であり、この数字からもeMAXIS Slimシリーズの圧倒的な人気が如実に表れています。

誕生の背景と革新性

「eMAXIS」シリーズが誕生したのは2009年。当時、海外では株価指数に連動する低コストの投資信託が注目を集めていましたが、国内市場では購入手数料がかかり、信託報酬が高い商品が主流でした。そんな中、三菱UFJアセットマネジメントは「世界の潮流は必ず日本にも訪れる。先に変化に挑戦すべきだ」との決断のもと、購入手数料無料の「eMAXIS」シリーズを開発しました。

さらに2017年には、印刷コストなどの経費を徹底的に削減したネット専用の「eMAXIS Slim」を投入。これらの商品は「価格破壊」として業界に大きな衝撃を与え、低コスト商品が日本に定着する先駆けとなりました。シリーズ名には、最高(MAX)の品質と投資の中心軸(AXIS)を目指すという思いが込められています。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

投資家の声が生んだ人気商品

開発の背中を押したのは、年に数回開催されるブロガーミーティングです。個人投資家らを集め、商品の狙いを伝えながら新商品のアイデアにつなげる、同社ならではの取り組みが支持を集めました。人気の「オルカン」(全世界株式)も、「世界をまるごと1本で買えるファンドが欲しい」という投資家の声から生まれたものです。

また、読売株価指数(読売333)に連動する商品も、「値動きが激しい時に恩恵を受けやすく、投資家の新たな選択肢になる」として、いち早く組成されました。テーマ型の「Neo」シリーズも加わり、2026年5月末現在、eMAXISブランドは72本のファンドを擁し、純資産総額は合計30兆円超に達しています。

今後の展望と取り組み

八木孝幸執行役員は「投資家と向き合いながら、先入観にとらわれずに商品を提供していきたい」と語ります。2026年4月からは、アクティブ型ファンドにおいても、「日本株コアバリュー戦略」など7つの運用チームのメンバーや運用方針、代表商品である「三菱UFJ バリューオープン」などの詳細をホームページで公開し、投資家への情報発信を強化しています。

低コストと投資家志向の姿勢が支持を集めるeMAXIS Slimシリーズ。その革新性と継続的な改善は、今後も多くの投資家から注目されることでしょう。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ