小林製薬、オアシス提案に全面反対 株主総会で委任状争奪戦へ
小林製薬がオアシス提案に反対、委任状争奪戦へ

小林製薬が投資ファンドの提案に反対表明、株主総会で激しい争奪戦へ

小林製薬は2月10日、筆頭株主である投資ファンド「オアシス・マネジメント」が3月開催予定の定時株主総会に向けて提出した株主提案に対して、すべての項目に反対することを正式に表明しました。これにより、同社の創業家出身である小林章浩元社長らの取締役再任問題も含め、他の株主の支持を獲得するための委任状争奪戦が激化する見込みとなっています。

オアシスの提案内容と小林製薬の反対理由

「物言う株主」として知られるオアシス・マネジメントは、主に以下のような提案を行っています。

  • 監査役1名の新規選任
  • 取締役会議長を社外取締役とするための定款変更

これに対して小林製薬側は、反対の理由として次の点を挙げています。まず、同社は従来の監査役制度を廃止し、監査等委員会設置会社への移行を計画中であるため、監査役の選任提案は現状にそぐわないとしています。また、取締役会議長に関しては、すでに京セラ出身の大田嘉仁会長が議長を務めており、社外の視点が十分に反映されていると説明しています。

創業家出身取締役の再任問題も焦点に

オアシスは、創業家出身の小林章浩元社長を含む取締役の再任に対しても反対の姿勢を示しています。この点は、企業統治(ガバナンス)の在り方を巡る重要な争点となりそうです。小林製薬側は、自社の経営体制が適切であると主張する一方、オアシス側は「創業家からの脱却が不十分」と批判しており、両者の対立が先鋭化しています。

今回の委任状争奪戦は、単なる株主提案の是非を超え、日本の上場企業における株主と経営陣の関係性を象徴する事例として注目を集めています。3月の株主総会では、他の株主の支持をいかに獲得するかが勝負の鍵を握ることになるでしょう。