福岡県が2026年度予算案を発表 自動車産業の強化に重点投資
福岡県は2月13日、2026年度一般会計当初予算案を公表しました。総額は前年度比5%増の2兆3000億円に達し、過去最大規模となりました。これは増加が2年連続、2兆円を超えるのが6年連続となる快挙です。予算案は2月20日に開会する県議会定例会に提出され、審議が行われます。
自動車産業のサプライチェーン強化に5.5億円を投入
新規事業として注目されるのは、自動車産業のサプライチェーン強化に向けた投資です。日産自動車が車両生産を九州工場(苅田町)に集中させる動きを受けて、部品や材料を供給する企業の増産を支援するため、5億5071万円を計上しました。この資金は、設備導入支援などに活用され、地域経済の基盤をさらに強固にすることを目指しています。
教育環境の充実と文化芸術振興にも注力
教育面では、指導力の高い県立高校教員の講座を動画で配信し、他の県立高校の生徒も視聴できるサイトの創設に1038万円を確保しました。これにより、県立高校の魅力向上と教育格差の解消を図ります。
文化芸術分野では、世界水準の芸術誘致や人材育成を目的とした新たな「文化芸術振興基金」を創設し、48億4136万円を計上しました。また、海外選手も招くインターナショナルトレーニングセンターの開設に向け、アクシオン福岡(福岡市)の改修計画に1億7323万円を充て、スポーツ振興にも力を入れています。
新規事業は215件、総額280億円超
県が当初予算案に盛り込んだ新規事業は215件に上り、予算額は合計280億4570万円となります。これらの事業は、自動車産業の強化だけでなく、教育、文化、スポーツなど多岐にわたる分野での発展を支えることを目的としています。
福岡県は、今回の予算案を通じて、地域経済の活性化と住民の生活品質向上を両立させる戦略を推進しています。今後、県議会での審議を経て、具体的な実施に移される見込みです。