オリオン宇宙船、居住空間はミニバン2台分でも「居心地いい」 トイレトラブルも
オリオン宇宙船、居住空間はミニバン2台分でも快適 (07.04.2026)

オリオン宇宙船、限られた居住空間でも快適性を実現

米航空宇宙局(NASA)の宇宙船「オリオン」が、約半世紀ぶりに月の裏側を飛行することに成功し、地球からの距離40万6771キロメートルという人類最遠記録を達成しました。この歴史的なミッションにおいて、4人の宇宙飛行士が10日間の旅を過ごす居住空間は、わずか9.3立方メートルと、ミニバン2台分の広さしかありません。しかし、アポロ計画の司令船と比較すると1.6倍の空間が確保されており、厳しい宇宙環境下でも必要不可欠な機能を搭載し、耐え抜いています。

飛行士が語る「居心地の良さ」と工夫された内部設計

打ち上げから4日目、オリオン宇宙船の室内から報道機関との会見に応じたカナダ人宇宙飛行士のジェレミー・ハンセン氏(50歳)は、身長180センチを超える体格ながら、船内で寝そべりながら笑顔で「快適で居心地がいい」と語りました。この評価は、限られたスペースを最大限活用するための設計によるものです。

例えば、飛行士が座る椅子は、打ち上げや大気圏への再突入といった体に負荷がかかる時以外は、2人分を収納可能にすることで、居住空間を広く保っています。睡眠に使う寝袋は、手すりにつないでハンモックのように使用できるよう工夫されています。さらに、操縦装置には三つのディスプレーと七つのスイッチパネルが配置され、手のひらサイズのハンドコントローラーを備えており、強い負荷下でも確実な操作を可能にしています。また、二酸化炭素と湿気を効率的に除去するシステムにより、居住可能な空気環境が維持されています。

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トイレトラブルが示す宇宙生活の課題

一方で、船内のトイレでは技術的なトラブルが発生しました。打ち上げの数日後、尿を船外の宇宙空間に排出することができなくなり、調査の結果、極低温の宇宙で尿が凍結した可能性が高いことが判明しました。NASAは、オリオンを機体ごと回転させて、排出箇所に太陽光を当てることで一時的に復旧させましたが、その後も同様の問題が繰り返され、宇宙での生活の難しさを浮き彫りにしています。

このトラブルは、長期の宇宙探査において、基本的な生活機能の維持がいかに重要であるかを再認識させる事例となりました。オリオン宇宙船のミッションは、月周辺の環境下での耐久性と快適性を両立させるための貴重なデータを提供し、将来の有人火星探査などに向けた技術開発に役立つと期待されています。

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