世界初のiPS心筋シート移植、患者の心機能改善に成功 大阪大学
世界初iPS心筋シート移植、心機能改善 大阪大学

大阪大学の研究チームは、世界で初めてiPS細胞(人工多能性幹細胞)から作製した心筋シートを重症心不全患者に移植し、心機能の改善に成功したと発表した。再生医療の実用化に向けた大きな一歩として注目される。

移植の概要

移植を受けたのは、拡張型心筋症で心臓移植を待っていた50代の男性患者。2025年12月に、iPS細胞から分化させた心筋細胞をシート状にしたものを心臓表面に貼り付ける手術を実施した。術後、患者の心臓のポンプ機能を示す左心室駆出率が改善し、心不全症状も軽減した。拒絶反応や腫瘍形成などの重篤な副作用は確認されていない。

研究の意義

iPS細胞を用いた再生医療は、心臓病を含む様々な疾患への応用が期待されてきた。今回の成功は、安全性と有効性を示す重要なデータとなる。研究チームは今後、症例数を増やし、より多くの患者に治療を提供できるよう、臨床試験を進める方針。

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今後の展望

心不全は日本人の死因の上位を占める疾患の一つで、有効な治療法の開発が急務となっている。iPS心筋シートは、心臓移植に代わる新たな治療選択肢となる可能性がある。また、他の臓器への応用も視野に入れ、研究が加速するとみられる。

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