連載「正義」の正体「みる・きく・はなす」はいま。インタビューで、前デジタル相の平将明氏が、SNSを介した衆院選への情報工作の可能性について警鐘を鳴らした。生成AIの普及により、誰もが無意識のうちに他国の選挙介入に加担する危険性があると指摘する。
SNS上の「プレーヤー」と情報工作の実態
平氏は、日本のネット空間に反グローバルや排外主義、民主主義への不信をあおるナラティブ(物語)が目立つと語る。フェイクニュースを交えた攻撃的な投稿を繰り返す「プレーヤー」が存在し、他国は自らコンテンツを作らず、これらの投稿に「いいね」やリポストで拡散を支援しているという。
無意識の協力者と意図的な拡散者
プレーヤーには、政治批判を純粋に発信する無意識のユーザーと、ビジネス目的で意図的にバズを狙う者がいる。彼らの投稿が外国の狙うナラティブと一致すれば、外国が拡散を後押しし、SNS上の世論が誘導される。さらに、閲覧者がリポストすることで炎上が広がる循環が生まれる。
生成AIがもたらす新たな脅威
平氏は「AIが洗脳できる局面に入った」と強調。生成AIは、個人の嗜好に合わせた偽情報を作成し、拡散することを可能にする。これにより、従来の情報工作よりもはるかに巧妙で大規模な選挙介入が懸念される。
対策の必要性
日本政府はサイバー安全保障の強化を進めてきたが、AI技術の進展に追いついていない。平氏は、メディアリテラシー教育の普及や、SNSプラットフォームとの連携強化、国際的なルール作りが必要だと訴える。
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