NTTは27日、生成人工知能(AI)を駆動する基盤となるデータセンターの規模を、2033年度までに現在の3倍以上に拡張する方針を明らかにした。具体的には、受電容量ベースで現在の300メガワットから、約1ギガワット程度に引き上げる計画である。この拡張により、光技術を活用した次世代通信基盤「IOWN(アイオン)」による低遅延の通信環境と、サーバーから発生する熱を効率的に冷却する最新技術を組み合わせ、国内企業を中心としたAI需要の高まりに対応する。
新たなデータセンターの開設計画
NTTは新たなデータセンターの開設計画も同時に発表した。NTTドコモビジネスが東京都品川区に設置するデータセンターには、高効率の冷却設備が導入される。この施設では、生成AIの判断や出力といった「推論」の基盤となる高性能画像処理装置(GPU)を稼働できる環境が整えられる。
地方拠点の整備
NTT西日本は、地方企業のAI需要を見据え、福岡市に新たな施設を設ける。これらのデータセンターはいずれも2029年に完成する予定である。さらに、コンテナ型の小規模データセンターを全国各地に設置することも想定されている。
島田社長の見解
東京都内で記者会見を行ったNTTの島田明社長は、「今後はAIの推論用途がさらに広がっていく」と述べ、AI技術の進展に伴う需要拡大への期待を示した。



