AIを駆使した偽情報判定アプリ「シラベル」が無料で公開 SNS投稿の真偽をスマートフォンで手軽に検証
インターネット上に氾濫する情報の真偽を確認するための画期的なツールが登場しました。AI企業のデータグリッド(本社:京都市)は、人工知能(AI)を活用した判定支援アプリケーション「シラベル」を2026年1月から無料で公開しています。このアプリは、根拠が不明確な情報が交流サイト(SNS)に数多く投稿される現代社会において、スマートフォンを使って情報の正確性を見極めるための強力な手掛かりを提供します。
スクリーンショットを読み込むだけでAIが自動分析 信ぴょう性を3段階の色で表示
利用方法は極めてシンプルです。ユーザーは確認したいSNS投稿のスクリーンショットを撮影し、その画像をアプリに読み込ませるだけ。すると、高度なAI技術が画像内に含まれる文章を瞬時に分析し、政府機関や自治体、報道機関など信頼性の高い情報源を参照しながら、その内容の信ぴょう性を検証します。分析結果は文章で明確に表示され、判断の根拠となった情報源のアドレスも併せて提示されます。
特に注目すべきは、視覚的に理解しやすい評価システムです。AIが情報を正確と判断した場合は背景色が緑に、ミスリーディング(誤解を招く可能性がある)と判断された場合は黄色に、不正確と判定された場合は赤色に変化します。この3段階のカラー表示により、一目で情報の信頼度を把握できる仕組みとなっています。
「自ら真偽を見極める力の習得を」 岡田CEOがアプリ開発の意図を語る
データグリッドの岡田侑貴最高経営責任者(CEO)は、このアプリ開発の背景について次のように述べています。「SNS利用者が自らの力で情報の真偽を見極めるスキルを身に付けてほしいという願いから、『シラベル』を開発しました。単に情報の正誤を伝えるだけでなく、判断のプロセスを可視化することで、利用者の情報リテラシー向上に貢献したいと考えています。」
同社の革新的な取り組みは、国の重要な事業にも認められています。総務省が実施している「インターネット上の偽・誤情報等への対策技術の開発・実証事業」に正式に採択されており、社会的な意義の大きさが窺えます。デジタル社会における情報の信頼性確保は喫緊の課題であり、このアプリはその解決に向けた実践的な一歩と言えるでしょう。
AI技術の進化が著しい現代において、「シラベル」のようなツールの登場は、一般ユーザーが複雑化する情報環境を適切にナビゲートする上で心強い味方となります。無料で利用できる点も普及の後押しとなり、より多くの人々が情報の真偽を自立的に判断できる社会の実現が期待されます。



