米グーグル、AIを駆使して悪質広告の阻止件数が大幅に増加
米グーグルは16日、生成人工知能(AI)の普及に伴い、ネット上で悪質な広告を大量に掲載する行為が横行する中、2025年に掲載前に阻止した件数が83億件超に達したとの報告書を公表しました。これは前年の約51億件から約6割増加した数値であり、同社が自社開発した生成AI「ジェミニ」を審査に活用したことで、検知能力が大幅に向上した成果としています。
ジェミニによる高度な解析で効率的な対策を実現
ジェミニは広告内容や通信信号などを詳細に解析し、悪質な広告を効率的に検出しています。これにより、停止した広告主のアカウント数は約2490万件となり、利用者の目に触れる前に99%以上を遮断できたと報告されています。さらに、正当な事業者のアカウントを誤って停止してしまうミスは前年比で8割減少し、精度の高さが示されました。
投資詐欺対策でも顕著な成果を達成
深刻化する投資詐欺などへの対策では、約6億件の違反広告を検知し、掲載を防いだり削除したりする措置を講じました。関連する400万超のアカウントを停止し、不正行為の拡大を抑制したとしています。グーグルの担当者は、「ジェミニを活用することで、悪質な広告主を締め出すとともに、正当な広告主の利便性向上を両立させることに成功した」と強調しています。
この取り組みは、AI技術を活用したセキュリティ対策の進展を示す事例として注目されており、今後のネット広告市場の健全性向上に寄与することが期待されています。グーグルは引き続き、技術革新を通じてユーザー保護とビジネス環境の改善に努めるとしています。



