中国で「AIエージェント」が業務効率化の新潮流、24時間稼働で期待とリスク共存
中国でAIエージェントが脚光、24時間稼働で業務効率化 (07.04.2026)

中国で「AIエージェント」が業務効率化の新潮流、24時間稼働で期待とリスク共存

中国において、社員に代わって業務をこなす「AI(人工知能)エージェント」が大きな注目を集めています。パソコンを24時間対応で動かすことが可能となり、業務効率の飛躍的な向上が期待できるためです。しかし、個人情報や資金の流出リスクがあることから当局が警戒を強めており、ブームが一巡したとの見方も出ています。

オープンクローが牽引するAIエージェントの普及

中でも特に注目を集めているのが、オーストリアの開発者が昨年公開した「Open Claw(オープンクロー)」です。これは、質問に答える「生成AI」とは異なり、日常的な言語で指示するだけでメール処理やデータ収集といった作業を自律的に行ってくれる点が特徴です。

中国メディアの報道によると、今年3月初めに使い始めた江蘇省南京の企業の男性は、約1週間で満足のいくレベルに到達したと語っています。この男性は三つのプログラムを駆使し、教材や表の作成、顧客対応などの業務をAIエージェントに任せているそうです。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

「ロブスターを飼う」という流行語が生まれる

オープンクローは、そのロゴマークから「ロブスター」の愛称で親しまれています。インストールして仕事を覚えさせることが「ロブスターを飼う」という流行語になり、中国のビジネスシーンで広がりを見せています。広東省深センでは、無料インストールを宣伝する店舗も登場し、一般ユーザーへの浸透が進んでいます。

期待される効率化と懸念されるリスク

AIエージェントの導入により、企業は人的コストの削減や業務プロセスの自動化を実現できる可能性があります。24時間稼働で休みなく作業を続けられるため、生産性の向上が大きく期待されています。

しかし、一方で個人情報や企業機密の流出リスクが指摘されています。AIエージェントが扱うデータのセキュリティ対策が不十分な場合、重大な情報漏洩につながる恐れがあります。このため、中国当局は警戒感を強めており、規制の強化や監視を検討しているとみられます。

一部の専門家からは、初期のブームが一段落し、実用的な課題が浮上しているとの見方も示されています。今後は、セキュリティ対策と効率化のバランスをどう取るかが、AIエージェントの普及の鍵となりそうです。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ