政府は、人工知能(AI)が生成する偽情報への対策として、新たな法整備に向けた専門家会議を設置する方針を固めた。複数の政府関係者が22日、明らかにした。急速に進むAI技術の進展に伴い、偽情報が社会に与える影響が深刻化していることを受け、法規制の在り方を検討する。
専門家会議の概要
専門家会議は、有識者や関係省庁の担当者らで構成され、年内にも初会合を開く。会議では、偽情報の定義や拡散防止策、被害者救済の仕組み、AI開発・提供事業者の責任などについて議論する。また、海外の規制動向も参考にしながら、日本に適した制度設計を目指す。
背景と課題
近年、AIで生成された偽の画像や動画、音声がSNSなどで拡散し、個人の名誉毀損や企業の風評被害、選挙への干渉などが問題となっている。特に、ディープフェイク技術の高度化により、真偽の見極めが困難になっている。現行法では対応が不十分なケースが多く、新法による包括的な規制が求められている。
- 偽情報の作成・拡散に対する罰則の強化
- プラットフォーム事業者への削除義務付け
- AI生成コンテンツの明示義務
政府の対応
政府は、専門家会議の議論を踏まえ、2027年の通常国会への法案提出を目指す。また、国際的な協調も重視し、G7やOECDなどでの議論にも積極的に参加する方針だ。
一方で、表現の自由や技術革新への影響を懸念する声もある。会議では、規制と自由のバランスについても慎重に検討される見通し。



