人工知能(AI)研究の先駆者であり、プログラミング言語LISPの生みの親として知られるジョン・マッカーシー氏が10月24日、米カリフォルニア州の自宅で死去した。84歳だった。スタンフォード大学が明らかにした。
AIの父、その功績
マッカーシー氏は1956年、ダートマス大学で開催された夏期研究会で「人工知能(Artificial Intelligence)」という用語を初めて提唱。この会議はAI研究の誕生と位置づけられている。その後、マサチューセッツ工科大学(MIT)やスタンフォード大学で教鞭をとり、AI研究の中心的役割を果たした。
また、1958年に開発したLISPは、AI研究で広く使われるプログラミング言語となり、今日の機械学習や自然言語処理の基盤を築いた。さらに、タイムシェアリングシステムの概念を考案し、クラウドコンピューティングの先駆けともなった。
受賞歴と遺産
マッカーシー氏は1971年、コンピュータ科学の最高栄誉であるチューリング賞を受賞。また、2003年には日本国際賞も受賞している。彼の研究は、自動運転や音声認識など、現代のAI技術に大きな影響を与えた。
スタンフォード大学の声明では、「マッカーシー氏はAI分野の巨人であり、そのビジョンと業績は今後も生き続ける」と哀悼の意を表した。



