英オックスフォード大、AIで乳がん診断精度向上 誤診断を30%削減
英オックスフォード大、AIで乳がん診断精度向上 誤診30%減

英オックスフォード大学の研究チームは、人工知能(AI)を活用した乳がん診断システムを開発し、従来の診断方法と比較して誤診断を約30%削減することに成功したと発表した。この研究成果は、医学誌『ランセット・デジタルヘルス』に掲載された。

研究の概要

研究チームは、乳がんのマンモグラフィ画像を解析するAIモデルを開発。約2万人の患者データを用いて学習させた結果、AIは人間の放射線科医と同等以上の精度で異常を検出できるようになった。特に、見逃されやすい初期の小さな腫瘍や、良性と悪性の区別が難しい症例において、AIの性能が顕著に発揮されたという。

誤診断の削減効果

従来の診断では、放射線科医による読影の際に、がんを見逃す「偽陰性」や、実際にはがんではないのに異常と判定する「偽陽性」が一定数発生する。今回のAIシステムを導入したシミュレーションでは、偽陰性を約25%、偽陽性を約35%削減できることが確認された。これにより、不要な追加検査や生検の減少、患者の精神的負担の軽減が期待される。

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今後の展望

研究チームは、このAIシステムを実際の医療現場で使用するためには、さらなる臨床試験と規制当局の承認が必要だとしている。しかし、既に英国の一部の病院で試験運用が始まっており、2年以内の実用化を目指している。また、同技術を他の種類のがん診断にも応用する研究も進められている。

オックスフォード大学の主任研究者は「AIは医師を置き換えるものではなく、診断の補助ツールとして活用されるべきだ。医師とAIの協働により、より正確で迅速な診断が可能になる」と述べている。

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