帚木蓬生さんの小説が販売中止、実在人物を無許諾で登場させ死亡設定に
帚木蓬生さん小説販売中止、実在人物を無許諾で死亡設定

講談社は29日、作家の帚木(ははきぎ)蓬生さんの歴史小説「少弐―民に捧げた三百六十年―」の販売を中止し、書店に対して店頭在庫の返品対応を依頼したと発表しました。同社によると、販売中止は27日付で、理由については「編集上の都合」としています。

小説の内容と販売中止の経緯

この小説は、平安時代末期から戦国時代まで北部九州に君臨した名家の盛衰を描いた歴史小説で、2025年10月に刊行されました。帚木さんは29日、朝日新聞の取材に対し、実在する専門家を許諾を得ずに実名で作中に登場させ、新型コロナウイルスで死亡した設定にしたことで相手方から抗議を受けていたことを明らかにしました。帚木さんはこの専門家と面識はないといいます。

帚木さんのコメント

帚木さんは「(専門家の)本を読んだだけの読者だが、『太宰府研究のレジェンド』として尊敬しており、リスペクトを込めて実名を使った」と話しています。しかし、許諾を得ていなかったため、相手方からの抗議を受ける結果となりました。

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帚木蓬生さんの経歴

帚木さんはこれまでに「逃亡」で柴田錬三郎賞、「蠅(ハエ)の帝国」「蛍の航跡」で日本医療小説大賞を受賞するなど、高い評価を得ている作家です。今回の販売中止は、著作物における実在人物の取り扱いについて改めて議論を呼ぶこととなりそうです。

講談社は今後の対応について詳細を明らかにしていませんが、同社の発表によれば、書店に対して在庫の返品を依頼しており、実質的な販売停止措置が取られています。

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