温泉熱を活用した新たなイチゴ栽培が福島県で始まる
福島県石川町の温泉旅館八幡屋は、温泉の熱を生かして栽培された県オリジナル品種のイチゴ「ゆうやけベリー」の生産を開始しました。この取り組みは、同旅館の会長である渡辺武嗣さん(46歳)が代表を務めるアーステクノによって推進されており、朝摘みの新鮮なイチゴを旅館内で販売しています。将来的には、イチゴを使用した商品開発にも着手する計画です。
温泉熱を利用した持続可能な農業の実現
八幡屋では、温泉を活用して新たな目玉となる農産物を生産することを目指し、生食で幅広い年代が楽しめるイチゴの栽培に乗り出しました。ジャムやコンポートなどへの加工も可能な品種を選定し、旅館に隣接する約7アールの土地にハウスを整備。昨年10月から栽培を始め、今年1月から収穫が行われています。
栽培方法では、イチゴの株と株の間に温泉水が通るパイプを設置し、株の周囲を温泉の熱で温めることで生育を促進しています。温泉水は高低差を利用して八幡屋から動力を使わずに引き込まれており、このシステムにより、暖房に必要な化石燃料の使用量を削減できるとされています。
朝摘みイチゴの販売と今後の展望
現在、「ゆうやけベリー」は同旅館の売店前で、午前中にチェックアウトする宿泊客などを対象に販売されています。渡辺さんは、「『甘くておいしい』という評価をいただいており、生産のノウハウをさらに突き詰めて、安定した質と量のイチゴを作りたい」と意気込みを語っています。
このプロジェクトは、温泉資源を農業に活用する持続可能な取り組みとして注目を集めており、地域経済の活性化にも貢献することが期待されています。問い合わせはアーステクノまで。



