つくばみらい市が市制20周年を記念し、市民の笑顔をあしらったご当地カードを製作
茨城県つくばみらい市は、市制施行20周年を迎えるにあたり、地元愛の醸成を目的としたご当地カード「つくばみらいカード」を製作しました。このカードには、市を長年支えてきた60歳以上の市民100人の笑顔がデザインされており、市内の全小学生に配布される予定です。また、3月28日に開催される記念イベントでは、カードを活用した遊びが楽しめるブースが出展されます。
カードの特徴と児童たちの反応
「つくばみらいカード」は、市の特産品であるコメにちなんだ5色のカードで構成され、ジャンケンのグー、チョキ、パーをモチーフにしています。各カードには市民の笑顔が印象的にあしらわれており、それぞれにニックネームと一言紹介が記載されています。例えば、「キンニクマン」は「ゴルフの最高スコアは78」、「モカちゃん」は「伊奈東中から見える富士山が好き」といった個性的なメッセージが添えられています。
市立福岡小学校では、3月11日に児童たちにカードが配られました。配布時には、「エリザベスあった」「ふーちゃんもいるよ」といった歓声が上がり、児童たちは知っている人の顔を見つけて驚きと喜びを表現しました。6年生の女子児童(12歳)は、「知っている人がいてびっくり。動物が好きなので『猫ねえさん』に会ってみたい」と笑顔で話し、カードを通じて地域への関心が高まった様子でした。
市の背景とカード製作の経緯
つくばみらい市は、2006年3月27日に旧伊奈町と旧谷和原村が合併して誕生しました。市内には有名な観光地が少なく、隣接するつくば市や牛久市に比べて知名度が低いため、「つくばみらいってつくば市のどこ?」と聞かれることも多い状況です。近年はつくばエクスプレスの開業により移住者が増加しましたが、昔からの住民との交流が少ないという課題も抱えています。
市秘書広報課によると、「せっかく人口が増えても、市に愛着がなければ子どもたちはいずれ別の都市に流出してしまう」という危機感がありました。そこで、魅力的な市民がたくさんいることを知ってもらうことで地元愛を育もうと、ご当地カードの製作を計画しました。しかし、広報紙でモデルを募集しても応募は1件のみだったため、職員が公民館などのイベントを訪問し、約1000人に声をかけて100人の協力を得ることに成功しました。
カードを通じた交流促進への期待
市はカードに「こめそうどう」や「こめならべ」といった独自の遊び方を紹介しており、記念イベントではこれらの遊びを体験できるブースを設けます。市秘書広報課の吉谷卓真さん(38歳)は、「カードをきっかけに市民の交流が増えて、心が一つになってくれたらうれしい」と語り、地域コミュニティの強化への期待を表明しました。
この取り組みは、市制20周年を機に、市民同士のつながりを深め、つくばみらい市の魅力を再発見する重要な一歩となるでしょう。カードの配布とイベントを通じて、子どもたちから高齢者まで、幅広い世代が地域への愛着を感じられることが期待されています。



