JR山陰線・播但線の利用調査、観光目的が休日4割に 平日も1割超
JR山陰線・播但線、観光利用が休日4割 平日も1割超

JR山陰線・播但線の利用調査で観光目的が顕著に 休日4割、平日も1割超

JR西日本は、兵庫県但馬地域を走るJR山陰線播但線の利用状況に関する聞き取り調査の結果を公表しました。この調査は、厳しい利用状況が続く両路線の活性化を目指して実施されたもので、平日と休日における乗客の利用目的を詳細に分析しています。

調査概要と実施方法

調査は昨年秋、山陰線の城崎温泉駅から浜坂駅間、および播但線の寺前駅から和田山駅間を走る普通列車の乗客を対象に行われました。利用状況を調べることで、地域の交通ニーズを把握し、今後の利活用策に役立てることを目的としています。結果は、両路線の利用促進に向けたワーキングチームの会合で報告されました。

平日と休日の利用目的の違い

資料によると、平日(木曜)の利用目的では、両路線とも通学が最も多く、山陰線で46%、播但線で35%を占めました。一方、観光目的は両路線とも全体の1割以上に達し、予想以上に多いことが明らかになりました。

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休日(土曜・日曜)になると、状況が一変します。観光目的が両路線とも全体の約4割と最多となり、次いで「私用」が続きました。これに対し、通院や買い物を目的とした利用者は、平日・休日を問わず数%に留まっており、日常的な利用の少なさが浮き彫りになりました。

主な目的地と観光スポット

乗客が挙げた主な目的地は、沿線の高校に加え、以下の観光地が多く見られました:

  • 山陰線:竹野浜、城崎温泉、旧余部鉄橋
  • 播但線:竹田城跡

また、姫路駅周辺を目的地とする回答もあり、広域的な観光ルートとしての可能性が示唆されています。

利用促進に向けた提言と今後の取り組み

調査結果を踏まえ、山陰線では「駅からアクセス可能な範囲の観光地の磨き上げ」が指摘されました。これにより、鉄道を利用した観光体験の質向上が期待されています。

山陰線ワーキングチーム代表を務める門間雄司・豊岡市長は、「データを基にした新たな利活用を検討したい」と強調。さらに、県但馬県民局は、旧余部鉄橋の修繕工事見学会を2026年度に開催するなど、鉄道利用の増加を目指す具体的な施策を計画しています。

地域経済への影響と展望

この調査結果は、但馬地域の観光資源の潜在力を示すと同時に、日常的な交通手段としての課題も露呈しました。沿線自治体は、今回のデータを活用し、観光振興と地域住民の利便性向上を両立させる施策を模索していく方針です。今後、鉄道網の強化が地域活性化の鍵を握ると見られています。

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