滋賀県大津市の比叡山東麓に位置する西教寺(さいきょうじ)で、国の重要文化財に指定されている「客殿」の内部が、2026年4月25日から初めて一般公開される。この建物は、豊臣秀吉が晩年を過ごした伏見城から移築されたと伝えられ、狩野派のふすま絵が華やかな桃山時代の文化を今に伝えている。公開は5月10日まで行われる。
歴史と背景
西教寺は聖徳太子が618年に創建したとされる古刹で、織田信長による比叡山焼き打ちで一度焼失した。その後、坂本城主となった明智光秀が再建に尽力し、明智家の菩提寺としても知られる。今回公開される客殿は、1598年(慶長3年)に伏見城から移築されたとされ、主室の「上座の間」を中心に、各部屋のふすまには狩野永徳筆と伝わる花鳥図や水墨画が施されている。
公開の詳細
これまで廊下から室内を眺めることしかできなかったが、今回は入室して間近で鑑賞できる。西教寺の前阪良樹主事は「桃山時代にタイムスリップしたような空間で、歴史と文化に触れていただければ」と語っている。
- 拝観時間:午前9時~午後5時(受付は午後4時30分まで)
- 拝観料:大人500円など
- 秋公開:2026年11月7日~12月6日も予定
問い合わせは西教寺(077-578-0013)まで。



