名門サッカー部で大麻使用疑惑 流通経済大が会見で謝罪
全日本大学サッカー選手権大会で優勝2回を誇る名門、流通経済大学男子サッカー部において、部員複数名による大麻使用の疑いが明らかとなった。大学側は3月3日、千葉県柏市内のホテルで緊急記者会見を開催し、片山直登学長が「重大な事態を招き、多大なるご心配と、ご迷惑をおかけしたことを心より深くおわび申し上げます」と陳謝した。
寮内での使用を5名が認める
大学によると、問題が表面化したのは2月24日。サッカー部スタッフに対して「寮内で違法性のある薬物をしているのでは?」との情報が寄せられたことをきっかけに、部内での聞き取り調査が実施された。その結果、部員5人が違法薬物の使用を認めたという。
いずれの部員も「大麻と認識して使用した」と供述しており、使用場所は茨城県龍ケ崎市内にある男子サッカー部の寮とされている。時期については2月中に5人が一緒に使用した可能性が指摘されているが、詳細な状況については現在も調査が続けられている。
管理体制の不備を認める
会見では吉村聡・危機管理担当副学長も同席し、大学としての対応について説明した。吉村副学長は、新入生オリエンテーションや学生向けハンドブックなどで薬物使用防止の注意喚起を行ってきたことを挙げつつも、「結果として管理指導体制が十分でなかったと言わざるを得ない」と反省の弁を述べた。
片山学長は今後の対応について、「本件の検証を通じ、再発防止策を策定、実行し、失われた信頼の回復に全力を尽くす」と強調。特に学生寮の管理体制を見直す方針を明らかにし、組織的な改善に取り組む姿勢を示した。
全学的な調査を開始
大学側は現在、問題が発覚した5人以外の部員に対しても、違法薬物の所持や使用の有無について聞き取りを実施している。さらに、他の学生が薬物使用を目撃した事例がないかについても調査を進めており、問題の全容解明と再発防止に向けた取り組みを強化している。
しかし、現時点では部員がなぜ違法薬物に手を出したのか、またどこから薬物を入手したのかといった核心的な疑問については、依然として詳細が明らかになっていない。大学関係者は「早急に真相を究明し、適切な対応を取っていく」と述べている。
流通経済大学サッカー部は過去に全国大会で優勝2回を達成するなど、大学サッカー界を代表する強豪として知られてきた。今回の不祥事は、学生スポーツ界全体に大きな衝撃を与えるとともに、競技団体や教育機関における薬物対策の重要性を改めて浮き彫りにした。
