山口県が災害時要配慮者向け「1.5次避難所」を初指定、県内4か所に
山口県が「1.5次避難所」を初指定、県内4か所

山口県は、災害時に高齢や病気などの理由で特別な配慮が必要な人々を一時的に受け入れる「1.5次避難所」として、県内4か所の広域避難所を指定した。県内でのこのような指定は初めてとなる。

指定された施設とその目的

指定されたのは、県立下関武道館(下関市)、維新百年記念公園(山口市)、県スポーツ交流村(光市)、萩ウェルネスパーク(萩市)の4施設である。これらの避難所では、開設時にベッドやスポットクーラーなどの設備を備え、医療従事者による支援も受けられる体制を整える。

背景と経緯

6月2日に開かれた県防災会議でこの方針が明らかにされた。通常、避難所での生活が困難な要配慮者は、仮設住宅が完成するまでホテルなどの「2次避難所」へ移ることになる。しかし、大規模災害時には調整に時間がかかり、地元自治体だけでは対応が難しくなるケースが多い。そのため、2次避難先が決まるまでの間、より良い生活環境を確保するための措置として、1.5次避難所を設置することとなった。

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能登半島地震の教訓

2024年の能登半島地震では、避難所の環境悪化が問題視され、その後に体調を崩すなどした「災害関連死」が多数発生した。県によると、体育館などの通常の避難所では床の上での集団生活を強いられるため、体調悪化が懸念されるという。この教訓を踏まえ、山口県は今回の措置を講じた。

今後の展開

また、県は一元的に広域避難に対応するため、県庁内に部局を横断したチームを設置し、新たな対応マニュアルも作成した。今後、必要に応じて対象施設を拡充していく方針である。

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